十三、水神と井戸神

 水に対して行体を保護する役目の神である。この神の霊体は、生物体同様熱によって火傷する。井戸神は井戸や泉を守護し、水神は、井戸、泉、水道、池、プール、湯殿、下水等人に必要な水を守護する。人の肉体の滅びる様な行為をする者を罰する。この神達の守護する場所に不浄物や汚物を流してはならない。唯一人の人の不注意から、万人の行体が害毒を被ることがあるからである。この様な悪を働くものに警告を与え、悪を滅すために神罰を与え、愛しい子に熱を出したり命もとる。飲料水を採る設備の側に、不浄物の流れ込む「マンホール」や下水管を設置してはならない。六尺以上離れる必要がある。要は、汚水が飲料水に入ることがあるからである。気を附けないと「てんかん」小児麻痺等、家内中病気ばかりして不運になる。

 下水等でも水神に無断で掃除したり、汚水など撒き散らして居ると風邪、発熱、下痢、疫痢病等起す。池の中で肥槽を洗ったり、大小便や自家下水を池に流入させて居ると、家運は哀え、病人が絶えぬ様になる。池で水泳中に小便した為に、悪寒発熱等起して居る。医者に診せても原因が分らない。井戸端、水道、流し場(但し飲料水及び炊事用のもの)で小児等のオムツを洗い流したり、産後十日間の産湯を流したりすると罰を受け、疫痢等起し、悪くすると死ぬ。産婦は日立ち悪く、病人が絶えなくなる。家運も次第に衰え、年頃になって、肺病等に犯される。商売等この神の咎めを受けると覿面である。井戸端、流し等に無断で熱湯等、熱いものをうつすと、この神の怒りを受ける。霊が火傷するからである。焼け鍋や、やかん、熱油等を気を附けねばならない。

 眼病、肺炎、肋膜炎、肺病、丹毒症、飛び火病等起す。火傷の様な大きなただれが出来て、専門医に丹毒で、手遅れだと言われ、熱湯の「やかん」を流しに載せたことに気附き水神に詫びたら、翌日は驚く程よくなり医師が不思議がった。てんぷらの熱油が飛び散って、流しにかかったため、甚い飛び火病になって居たものもある。子供さんが湧出する井泉に、泥手をつけて、甚い下痢と発熱をしたことがある。水道や流し場、井戸側の修繕、移転、取り毀ち等も、この神に無断でしてはならない。年期を切って、甚い罰を受ける。某氏の小児が下痢して止らない。流しをほんの一寸位無断で移動したことに気附き、詫びたら速ぐ止った。特に勝手場の流しは、何時も綺麗に掃除して、水神の見廻りに好感を与えねばならない。熱湯消毒の場合等には必ず水神にお断りすることである。流しの下に汚物が溜ると、腫物や丹毒の様な吹き腫物が出来る。かゆみ病等も起す。先で水神の罰を受けると、寒気、だるみ、悪寒等起して震いこみ、発熱、種々な病気を誘発する。水道の凍結した時なども、水神にその由をお断わりしてから熱湯をかける。無断でやって居ると、家内がもめたり運が悪くなる。井戸のつるべ等も、水で必ず洗い浄めて用いる様にしないと下痢等する。下水は何を流しても咎めは無いが、無断で掃除すると、発熱下痢等起すことがある。下水が不潔になって居たり、つまったりして居ると、便秘等起し病気する。気を附けて、掃除し清潔に保たねばならない。癌等も起す。

 万一、水神の咎めを受けた場合は、その罪を本心から詫び改め、塩を振り浄め、南無忠孝妙法典と称えて、お許しを乞うと、覿面に快癒する。詫びがかなったら水神退散供養に依って、この神の放った念を宇宙から取り消して、年期の難を逃れる。水神は男神女神共に守護に遣わされ、竜王、竜神等の眷属も連れて居る。飲料水を汲み取る井戸は水神の他に井戸神が守護する。この神も種々の眷属を連れて居る。汚水や濁水が流れ込まぬ様注意せねばならぬ。井戸の上を足で踏んでもならない。井戸の蓋の上を歩く様になって居る家は不幸な出来事が多い。主になる者が早く死んだり、不幸な子供が出来たり、縁が定まらなかったり、病弱になる。必ず井戸は高く地上に突き出し、蓋の上に他の物を載せぬ方がよい。井戸の上に物を載せたり、歩く様になって居る家庭には、必ず井戸神の難があらわれて居る。井戸の上に家の基礎等のって居る家は、のだたない。癌等も発生して居る。井戸蓋の上に、下駄を洗って日に乾かすとて載せ、甚い罰を受けた例、薪を積み重ねて、商売不振の例等ある。古井戸や潰井戸のある家で、大難がつづく場合がある。井戸供養法に依って、水神と井戸神に退散願って、椅麗な砂、砂利、土等で埋めた方がよい。この場合、塩で井戸をよく浄める必要がある。

 無断で埋めると、自分が埋めなくても、その家に住んだ人に、次ぎ次ぎと難が来る。この様な場合も、井戸供養をして、役目で守護に来た水神と井戸神を送り帰えして置く必要がある。芥や汚物で埋めると、難が来る。井戸端で、オムツ等の不浄物は決して洗わぬ様、痰等吐いてはなりません。消化不良、下痢、発熱等色々な病気に取り附かれる。又、母親が病気持ちの様な体になる。下水が井戸のすぐ側に通って居るために、引附け病、てんかん病、脳症等起して居る。下水の位置を変える以外に途はない。位置を換える場合にも、荒神にお断りすることを忘れてはならぬ。咎めは、病気だけではない。商売や福徳に関係する。土木工事等で切り取りの際など、古井戸の附近で怪我人や死人が出来る。古井戸は必ず、塩で清め、供養して取り毀ちすべきである。井戸で冷し物等する時は、水でよく洗い浄めてからすることである。井戸神の罪は、南無忠孝妙法典と称えながら、塩で清めて、お詫びすれば治る。この神の放った念を井戸供養法によって取り消せ、年期の難は逃れ得る。

 

天元教 第一編

一、唱題 南無忠孝妙法典

二、教典 忠孝妙法典

三、序 文

四、霊や神達は居るか

五、大自然は魂魄、言葉、電素に依って活動する

六、霊と香い

七、虫のよい人間たちの多いこと

八、面白く操られて居る人間界

九、油断と満心は汝の行の禁物

十、竜神及び稲荷の行

十一、竜神と人との関係

(一)人間に落ちた安姫の昇神

十二、稲荷と聖天

十三、水神と井戸神

十四、家相の難除け

十五、地鎮祭

十六、丑九十度清浄圏と未申清浄圏

十七、八柱の荒神

十八、八荒神と水神守護の分布

十九、毘沙門

二十、思ひ除け人形法

二十一、思ひと恋慕

二十二、神の思ひ

二十三、仏 霊

二十四、念霊(生霊)と死霊

二十五、人体に憑く動物霊と供養

二十六、樹木や岩に棲む霊と供養

二十七、金神(こんじん)供養

二十八、執念(しゅうねん)供養

二十九、行体の繁殖とその霊及び寄生霊

南無忠孝妙法典
天元教機関紙
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