二十二、神の思ひ
神の思ひの附く場合は修行中の神が、就れか一方、神の使いの役目等に失敗して、人間に落ちて生れ出た場合に起る。 多くの場合縁談がいやになり独身で暮し、夫や妻の顔を見るのもいやになり、香いをかぐのもいやになる。 別居したり、離縁したりして、何度縁組しても不幸に終る。 此の様な場合には「神の思ひ取除供養法」に依って難から逃れ得る。 破れ神の思ひを受けることもある。破れ神とは神が天罰を受けて、夫婦別れ別れに役目を命ぜられ、互に何処に行ったか分らぬ様になり、男と見ればほれ、女と見ればほれ、恋い慕う者が居る。人間に取り憑くと異形の恋をする。誠に始末の悪いものである。 |