二十六、樹木や岩に棲む霊と供養
植物は動物に非常な貢献をして居る。 体はアミーバが集って造るのであるけれど、樹木の中には、位を得た霊が住んで居ることがある。 神木や霊樹を切ると、その木の霊に取り憑かれて立居振舞いが不精になり、手足の関節が固着する。原因不明の病気するから、気を附けて研究する必要がある。霊樹は何種の樹木にもあるから、木の供養すると解消する。竹薮等も障り、運勢に苦労ばかりくる様になるので、供養してやるとよい。 らん間に使用された公孫樹が障って大病し、家族中病人ばかり出て居たが、供養したら誰も病気しなくなった例もある。松、榎、無花果、柿、公孫樹、栗等の樹木が障って居た例が多いので、一応、古い昔のことも考えて見る必要がある。そのため経済に苦しむ等と云うことはおろかである。大工職の方等財が出来たかと思うと風の様に消えるのもこの霊のためである。 榊、しきび(しきみ)、柳、公孫樹、白樺等は屋敷内に植えぬ方がよい。公孫樹は一町四方位影響する、雌雄対にあればよい。この樹は年頃になると焼持ちを焼くので雌なら男を、雄なら女を取る。銀杏のなる大木が附近に在るために、その近辺皆後家続きと云うことも起り得るので気を附けて貰いたい、多くの人が迷惑する。 果物の樹を屋敷に植えてはいけないと昔から言われて居るが、それは、竜神等使いの途上果物にみとれて姿を出し、人間に見られて神通力を失うと云う様な竜神の使いの行の難処となるからであるので、若し、竜神が姿を出したら供養して救ってやればよいので、植えても別に差支えはない。 印形は黄楊の太丸印、無傷のものが運勢に恵まれて居る位であるから、樹霊の障りは運勢に重大な影響を及ぼす。家の附近に公孫樹の大木がある場合には、供養法で難から逃れて置く。年とっても嫁を貰う気になれなかった方が供養したら急に嫁が欲しくなって、周章てからがした。銀杏に見入られて居た一例である。代々その家は後家で年頃の男の子は家出して居た。供養に依って難から逃れて居る。 岩や土の中にも霊が住んで居ることがある。或る狂人の家にあった岩が狂人に憑いて居ると知ったので、こっそり運んで捨てた。知る筈のない狂人が「おい、わし等の棲家が無くなったぞ」と騒ぎ立てて居た。子供達が上っても熱を出して居たと言っていた。 村人が障ると恐れて居た岩を取り除けて、その場で震いつき、大熱が出て三日目に死んだ例もある。そんなことが有ってたまるかとその男が指揮して四人に釣らせたのであるが、釣った四人とも怪我をした。土の中にも霊が住んで居ることがあるから、土工の場合等地鎮祭の必要がある。 金神(こんじん)と言うのがよく居るから、若し、障られた場合は荒神供養と同様でよい。屋敷の人の踏まない様な処の木の根本等に荒神が住んで居ることがあるので気を附けるがよい。大熱が出て命を落すことがある。「カルシューム」の不足病等やるから供養すると癒る。石工や土工を業とする者がよくやられ、財を失い末路あわれな者が多いのはこの障りの場合が多いので、お詫びして供養すると難から逃れる。子孫にまで引きつがれ難せられるので、先祖に逆昇って考えて見る必要がある。 |